2013年01月30日

パチンコ

昨日のパチンコ屋さんの話。

『僕はやりません』
と言うと誤解を生むと思い付け加えます。

僕は生来、逆上せ症のところがあって、
ギャンブルやゲームをやるとグズグズになってしまう。
とてもいけません。
ギャンブルやゲームに逆上せると際限がなくなってしまうのです。
危険です。
でもって、麻雀止めました。
ゲーム止めました。
だからパチンコもしないと決めました。
ということなのです。

パチンコ
ただ仕事の関係で、パチンコ店の経営者の方とのお付き合いは多い。
銀行員時代を含め、財務的なコンサルは沢山させて頂きました。
しかし、残念ながらコンサルは遅きに帰したという印象が否めません。

昔はどこの町にも中小のホールが沢山あり
高度成長期はそれぞれに皆潤った時代があります。

中学時代の親友にパチンコ店の息子がいました。
僕らは彼を『パチンコ屋けんちゃん』と呼んでいて、ホールの2階の自宅で良く悪さして遊んでました。
今思えば、機械が100台あるかないかの田舎のパチンコ屋でしたが
当時は結構羽振りが良かった。
けんちゃんのお父ちゃんは、当時トヨタの最高級車クラウン8に乗っていました。
パチンコ屋さんは儲かるんだ、と思っていました。
しかし、昭和60年代に熊本市内の業者が町内に大型店を出すと
店はあっけなく潰れてしまい、けんちゃんは行き所を失ってしまいました。

商売のやり方は基本一緒。
機械も一緒となると、
行き着くところ、
新しい人気機種を沢山揃え、出玉率が良い大型のホールに人は寄ります。

特にバブル期以降、射幸性の高い機種が登場すると
1日で1、2万円使うのは当たり前。
当たりがでれば7、8万円稼げる。
という風潮になる。
つまりはそういう台を揃えた
というより大型化で薄利多売ができた経営力あるホールが益々優位になります。
定期的に大出血サービスをやって顧客を増やすには手元のキャッシュをいくら持っているかが勝敗を制します。

とどのつまり、ここ10年位の間に中小ホールは殆ど姿を消しました。
県内有力大手と全国区の大手だけが残る図式となりました。

パチンコ

全国遊技関連事業組合の調査データによると
平成7年の総売上(貸玉料)が309千億円、参加人口2,900万人。
平成22年は194千億円で1,670万人、とある。
平成24年はもう少し減っているのでしょうが、約4割の市場縮小です。
ヘビーユーザーだった団塊世代の卒業、少子化、個人所得の縮小などが原因と思われます。

この間、ホール店舗数は32%減少しているにも関わらず、遊技機の総数は殆ど変っていません。
ホールが大型化する一方で遊技機1台当りの稼ぎは4割減少したということが読み取れます。
さて、生き残ったのは大手だけといっても、更に大手どうしが食い合っている。

最近の折込チラシやTVCMの露出増加にはこういった背景が垣間見えます。

それにしても減ったとはいえ総売上19兆円は凄いな。
安倍内閣の目玉、超大型補正予算の倍です。

みんな負けたと思って物を買えばいいのに。
と思ってしまう。
そうすれば消費は盛り上がり日本も再生するんでは。
と思ってしまう。



Posted by 風街ろまん at 17:08│Comments(0)
 
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