2013年04月01日

同窓会の通知

今日から4月。
今年の桜は早かったね、などと言っている間に、年が明けてもう3カ月が経っているではないか。
年を取ると時間の経過が早い。
実に早い。
時は若いころの倍ほどのスピードで過ぎていきます。

ひとに言わせれば、脳の記憶回路が失せてきているため時間の経過が希薄になってくるからだとか。
そう言えば僕の一時メモリーにはどうでもいい『プロセス』、垢のようなものが詰まって来ていて、たった今のことも忘れてしまうような次第であります。

若い人達よ、心して生きよ。
『少年老い易く学成り難し。』は本当です。

金曜日に我が家のポストに一通の返信用はがきが届きました。
中学校の同窓会開催の通知。
ほお、何故に今?
中学校の同窓会は確か成人式を迎えるころに一度開かれたと後で人伝に聞いたのですが、どうもそれ以来らしいのです。
同窓の皆が還暦を迎えるにあたって、ということなのでしょうか。
しかし懐かしいというよりも、よく今の自分の住所が分かったなと感心するのが先。

さて、45年の時を経て今、当時を思い起こすものが左程ありません。
当時、適当に優等生で適当に悪だった僕には、結構な数の友人たちがいたのですが、
誰もが今は、すっかり疎遠になってしまっています。
あまりに遠すぎる過去なのでしょうか。
思うに、僕の思春期は幼すぎて希薄です。

この数日、NHKのBSプレミアムでは

「木村充揮スペシャルライブ〜憂歌団から30年〜」(2006年収録)
吉田拓郎の千夜一夜「沢田研二~41年ぶりの対談~」(2013年2月放送)
『プリンセス プリンセス ~もう一度“ダイアモンド”~』(2012年12月放送)
が放送されました。
何れも再放送でしたが土曜日からまとめて観ることになりました。

遠い日に仕舞い込んでいた我が心のアーカイブスが蘇ります。
何故か中学校の頃の記憶と違って懐かしい。
あの頃、自分は何を思い、どう生きていたのか。
鮮明な記憶です。
それらの記憶は僕を立ち止まらせます。

しかし思ったのですが
それらの過去の記憶は今の僕に、これからの未来をどう生きていこうかという工夫までは与えてくれませんでした。
そういう意味では同窓会の通知と左程変わらないのかも知れません。

僕は僕の心内に
『いいね!』
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またも時は過ぎていきます。



Posted by 風街ろまん at 17:17│Comments(0)
 
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