2013年06月03日

再会

土曜日、6月1日に中学校の同窓会が故郷の阿蘇市一の宮でありました。
卒業来初めてということもあり、卒業生およそ280人に対し出席115人、4割強が出席する大宴会でした。
以前このブログでも「同窓会の通知」で感想を書いたのですが、どうも気乗りがしませんでした。
直前に、福岡にいる同級生から
「どうする?おまえが出るんなら俺もでるけど。」
と連絡があり、何とはなしの流れで出席した次第。

東京、大阪、名古屋から帰ってきた旧友もあり、流石に懐かしい。
しかし、会場に入った端は、こりゃあ、どこかの老人会にでも紛れ込んだのかと思うばかりで。
考えてみれば、みんな60歳の還暦な訳で、当たり前と言えば当たり前のことだったのですが。
受け入れがたい真実とでも申しますか。

『おおい!たつやあ!(僕の名前デス)』
と彼方此方から自分を呼ばう声がする。

夫々に近づいてしげしげと同級生らしい人物(勿論、全員同級生なのですが。)を凝視するが何処の誰とも判らない。
『オレオレ!(オレオレ詐欺か)』
初老の男がニコニコと握手を求めてくる。
「うん?」
相手の胸に付けられた名札を何度も読み返すうちに彼方の方から少しづつ記憶が舞い降りてくる。
「おう・・・おう・・・おう!なんやおまえかあ!」

といった次第の連続でありました。
45年の空白は紛れなき事実です。

一方、女性の方は殆ど最後までピン来ないままでした。
当時、なんとも初心だったこの少年は殆ど女性とは言葉を交わすこともなく中学時代をスルーしておったのです。
ハハハ。

それにしても高校、大学時代の同窓会と違い、全く屈託なく過ごせたのは自分には意外でした。
この間、殆ど交流なく過ぎて行った45年間であったのに。
思うにそれは自分のルーツであり今も底を流れる水のようなものであったという証なのかも知れません。

心地いい時間が過ごせました。
これでまた交流を再開するということはないでしょうが、5年後10年後に再会したしたら、きっとまた同じ気持ちで会えるような気がします。
同窓会も悪くない。



Posted by 風街ろまん at 18:40│Comments(0)
 
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