2013年01月28日

大阪国際女子マラソン

昨日の大阪国際女子マラソン。

福士加代子は結果2位で走り終えましたが。
38キロ過ぎからの失速がなんとも残念です。
あのまま3分20秒台で走りきれば2時間23分台
1位で世界陸上への切符を手にすることができたのでしょうが。

大阪国際女子マラソン

彼女も30歳。
過去2回の失敗は繰り返さなかったものの
課題の終盤の失速は今回も完全に払拭できなかった。
もう少し若い時点、24,5歳でマラソン転向しておれば
…と残念に思います。

それにしても話題が福士と渋井の2枚だけというのは寂しい。
日本の女子長距離界は世界に通用する新鋭が野口みずき以来でてきません。
高校時代に逸材と期待された選手も実業団に収まるとマラソンランナーとしてはなかなか出てこないのは何故?

実業団では会社の看板を背負っていることもひとつの理由でしょうか。
出場機会の多い駅伝の方が会社名の露出機会が多く
それがため、駅伝が活動の主体となっているからでもあるようです。

マラソンランナーの長距離を走るトレーニングは体力的にもきつく、故障しがちだといいます。
またスタミナを重視するマラソンは10~20kmのスピードを競う中距離の走りとは異なっている。
マラソン主体の練習では駅伝における走りの切れ味が鈍くなりがちです。
実業団選手は看板の駅伝で活躍できなくなったり、挙句に故障してしまえば、
自らの『居場所』を失うことにもなりかねない訳で……。

また、実業団の廃部が相次ぐ現在の環境は選手には相当の逆風になっていると思われます。
加えて実業団には有能なマラソンの指導者が少ない。
そんなこんなでマラソン転向は盛りを過ぎる頃となる。

ロンドン男子マラソンに出場した藤原はそれらもあって実業団を辞めプロとしての道を選んだようですが、一人でプロの道へ進むのは精神的にも経済的にも厳しい。

有望選手でも余程のマインドの強さがないと若い時点でのマラソンへの転向を決意できないままに競技人生を終えてしまうことになります。
これでは若くしてマラソンに挑戦する逸材もなかなか現れません。
残念なことだと思います。

昨今のケニヤ、エチオピア勢が主導する高速レースでは、女子は20分を、男子は5分を切るタイムを持つ選手でないと通用しない時代です。
男子の日本最高は2002年の高岡(カネボウ)の6分16秒、それ以前は2000年の藤田敦史の6分51秒。それ以降6分台の選手は皆無です。
ここにも置き去りにされた10年が横たわっています。

今回の大阪国際のコースは大阪城内のアップダウンがなくなり、最も高速レースが期待されるコースでしたがそれでも福士は24分を切れず24分21秒。
今後更にレベルアップできるかは微妙。

明るい話題は、今回3位に入った渡辺裕子(エディオン・25歳)。
25分台でしたがバランスの良い走りで前回の自分の記録を3分縮めています。
今後が期待できます。

有望と言われてきた同じ25歳世代の新谷仁美(UE)は2009年以来マラソンエントリーがなく、小林裕梨子(豊田自動織機)はまだ一度もマラソンを走っていません。その下の世代、吉本ひかり(ヤマダ電機24歳)や筑波大生の久馬姉妹もこれから。
是非チャレンジして欲しい。

しかしそれにしても、これらの環境から超越して独自の生き方を見せる埼玉県の公務員ランナー川内優輝選手のガッツはまことに素晴らしいと思います。
タイムに関係なく、見る者の心を奮わせられるランナーは藤田敦史以来です。
若きランナー諸君、常識の壁を越えて彼に続いてください。




Posted by 風街ろまん at 14:24│Comments(0)
 
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