こんさるたんと奮闘記

今日は家内の誕生日なのです。
毎年々々、この日が近づくと
“忘れてはならない”
という恐怖が日々頭を駆け巡ります。

若いころは、それこそ仕事に感けて失念してしまうことが幾度もありました。
クライアントの約束は忘れたことがないのに。

今の若い人たちは感心ですね。
「支店長、今日は家内の誕生日ですので失礼します。」
と、定時退社。

当時の記憶です。
深夜１０時過ぎに帰宅し、いつものごとくひとり夕食を済ませ、
いつものごとく風呂を済ませて、ＴＶの前で新聞雑誌をパラパラ。
家内はあくまで普段通りです。
「おやすみ。」
と言いつつ寝室に引き上げようとすると
「おやすみ・・・ああお父さん、明日は給料日だったよね。」
「おお、そうそう、そがんだった。」
僕はその言葉の意味するものも考えずにそのまま寝てしまうのです。

家内の誕生日は１９日。
当時、銀行の給料日が２０日でしたので、
「給料日前の誕生日は損だね。」
というのが我が家の定説・・・ナノデス。

で、翌朝６時頃、目覚めと共に思い出す。

「ああ、失敗した！」

ベットから起き上がってリビングに向かう足取りの重さよ。
起き抜けの脳はフル回転です。
『第一声、何と言おうか。』

「オハヨウ・・・」
と言うと、
台所でパンを焼いている家内の顔がしらあーっとしています。

この怖さといったらありません。

脅迫神経症と言うんですか、
忘れちゃならん、忘れちゃならんと思い続けていると、
肝心な前日、当日にはすっかり頭から飛んでしまっている。
このような言い訳を何度繰り返してきたことか。

家内曰く。
「君は学習しないねえ。」

人間、学習が必要です。
さて、プレゼント、頭が痛い。