2010年12月21日

ファッションホテル

今日はお取引先のご紹介で、ファンションホテルを売りたいというオーナーさんにお会いしてきました。
ファッションホテルといいますと、一般的には “ラブホ” ”モーテル” でしょうか。
投資家サイドでは何故か “レジャーホテル” と読み替えて表示しております。
どこかに胡散臭いものという衒いがあるのでしょうか。

この業界、一般の旅館・飲食業と同様で、不況にはたいへん弱い業界です。
人件費等のランニングコストが比較的少ない代わりに、イニシャルコスト(初期投資)は膨大。
また、流行にも左右されるために、外装や内装を頻繁に変えていかないと途端に稼動が落込みます。
加えて、バブル以降は競争の激化で、利用料(宿泊料)のディスカウントが続いていてます。
以前のように、作れば濡れ手に粟ってことはなくなりました。

この20年、決して楽な業界ではありません。
だから昔ほどその営業権評価も高くありません。

オーナーの話。
この頃は、若い人の利用がめっきり減りました。
若い人の人口が減っているのと、彼らの収入が不安定で相対的に平均所得が縮んでいるからでしょうか。
草食系の男子ばかりが増えているようで、女性もおしゃれな雰囲気でないとついてきませんし。

最後のくだりは、僕にもよくわからないのですが、ガツガツした男が減ったのは確かなようです。

凡そ3年前に風営法が大幅に改正され、以降は、この手のスタイルの施設は認可されなくなりました。

ついでにお話ししますと、この営業認可を既に取得している施設を 『4号ホテル』 というのですが、
なかには、風営法4号許可を取らずに、旅館業の許可だけでこの手の営業をやっている施設も多いのです。
この状況を踏まえて行政は、来年1月中に風営法の許可申請をすれば既得権を認めるという、大変寛大な通達を出しました。

事業者には、「簡単な手続きですむから」 との説明をしているということですが、この申請を行う行政書士の先生に聞いてみると、
いやいや、なかなか“やおいかん”とですよ、これが。
許認可権を持つ警察署の対応はオモテの顔のようにはいかないようです。

行政側は 『犯罪の温床を絶つ』 のが目的のようですが、そこで生活する経営者や従業員の将来にも配慮が必要、さりとて違法を承知で営業してきた者に甘い顔も見せたくない、ということでしょう。

僕が思うに、違法を野放しにしてきた行政責任の方が大きいのでは?

不思議なもので、人間、健全な娯楽というのにはあまり魅力を感じないようで、どこかに違法性があって、ちょっと隠微でいかがわしい匂いがするものに惹かれるようです。
その人間の本能的な欲望を業とする人達の営業を制限するために風営法があるわけです。
ただ一概に、ここまでと、線を引くのは容易くありませんね。

そうそう、僕自身、その手のものに消費者として関わったことは、誓って・・・・・今はありません。


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Posted by 風街ろまん at 19:55│Comments(0)
 
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