2010年12月16日

相棒にみた社会

師走らしくない、どうのこうのと言っておりました最中、昨日からめっきり冬めいて来ました。
昨夜などは街中まで自転車で出るのに、冷気で手がジンジンと痺れます。

昨夜は社の重鎮である、さるお方の還暦祝いで、12月は2度目の宴席でした。
会社から新町の自宅まで車で帰るのに浜線バイパスあたりは大渋滞。
流石に師走か
と思っていたのですが、新市街界隈は普段の平日よりは “やや人出があるかな” 程度の賑わいでしかありません。

師走らしくないって言うのはここらかな。

でまた今日はお客さまとの忘年会です。
体力勝負です。

ところで昨夜の 『相棒season9 / ボーダーライン』 は身につまされました。

職を解雇され、転々と社会からはじき飛ばされ、挙句は食べる為に自らの名前を売り、行き着いた先が社会を恨みつつの自殺
という重たいテーマでした。
えてして、いま職にあるものは僕自身も含め、離職を繰り返すものを
「辛抱がないから」とか「自分で努力をしていない」とか
批判的に見てしまいますが、確かに今の社会では、努力しても過去だけで判断されてしまうなど、社会の側に大きい問題を内包していることも事実です。
履歴書を見る際、就職、離職を繰り返しているものに対しては、非常に厳しい目を向けてしまい勝ちですが、その裏側にあるものも読み取る必要があるのかも知れません。

偶さか、この就職氷河期に卒業時期が重なった学生たちにとって、世の中は不公平だと思ってしまうことを非難できません。
彼らは真摯にその現実を受け止めて、何とかしようとしている。
僕らの年代が自分の時代を思い起こして彼らと比べてみることには何の意味もないのです。

そういう厳しさをバネにして、なんていうのは部外者の驕りでもあるでしょう。

ゆとり世代は公務員希望が圧倒的と新聞報道にありました。
今の若者は安定志向ばかりで情けないと、僕らもつい酒飲み話で口にしそうになりますが、
僕らが作ってきた社会そのものがどこかおかしかったのではないでしょうか。
僕らが為した社会に対して僕らは責任を取っていない。

こういう厳しい、理不尽な世の中は今年限りにしたい、との思いを込めて、忘年会に臨む自分でありました。


人気ブログランキングへ清きワンクリックを!
人気ブログランキングへ

相棒にみた社会



相棒にみた社会


相棒にみた社会


タグ :相棒


Posted by 風街ろまん at 18:11│Comments(2)
この記事へのコメント
風街ろまん様

若者の安定志向は一面、仕方がありませんよね。もっと自分の希望する職種に出会うことがあれば別なのかも知れませんが、将来を考えた時ついつい向かう先は・・・
Posted by 金魚の郷の油屋さん at 2010年12月16日 19:50
金魚の郷の油屋さん様
同情しても仕方ないのですが、初めて社会に出る時、誰だっておっかなびっくりですよね。
そういう中で働くことの喜びを教えてあげる大人でありたいと思ってます。
安定志向の中には少なくとも、働く楽しさのイメージがないのだと思うのです。
Posted by 風街ろまん風街ろまん at 2010年12月17日 00:07
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。