2010年07月22日
マーチはタイからやって来る

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この7月に、日産マーチが3度目のフルモデルチェンジをしました。
アイドリング・ストップ機能を標準装備し、燃費は同クラス最大の26km/ℓ。

それは今どうでもいいことなんですけど、問題は、国内販売分は全量タイで生産されるということ。
従来、国内販売車輌は同社の追浜工場で生産していたのですが。
ついに来たようです。
自動車のユニクロ化。
ホンダの二輪事業は、ご周知の通り、国内は2008年から浜松製作所での生産を止めて熊本製作所に集約しました。
海外ではベトナム、インドでの増産とインドネシア工場新設するなど増産。
海外シフトしています。
円高が定着してきたこともあり、国内で製品を製造し輸出することなど今後はあり得ない状況になっている訳ですが、自動車などの国内需要まで海外で生産するとなると空洞化は一気に進みます。
というのも、自動車産業は裾野が広く、部品総数は2万点と言われています。
それだけの部品メーカーがいる。
彼らもまた、否応なく国内を畳んで海外に出かけなければならないということですね。
海外での事業ウェートが格段に増える。
すると製造現場だけでなく、マネジメントクラスや幹部社員までグローバルな人材を雇用していかないと事業は発展しない。
となると社内コミュニケーションも共通言語である英語に収斂していくのは自然な流れ。
これからの若い人に止まらず、今、企業の只中にいる人達も含め、内向きではやっていけません。
どんどん新しい変化を受け止め、自己革新しないと。
この停滞の20年を招いた主因は、この内向きの心です。
とKKRジャパンの蓑田社長が仰っていました。
国内経済規模がそこそこあった日本は国内需要と借金財政でなんとか食えた。
みんなで身を縮めて嵐が去るのを待とう作戦。
それが危機感の欠乏を招き変化することを妨げたと思います。
1993年、日本の名目GDP480兆円、同米国6兆2千億ドル(680兆円)
2009年、日本の名目GDP480兆円、同米国14兆ドル(1,260兆円)
この数字をどう見られますか。
日本が最強の頃、米国との差は1:1.4
そして現在は1:2.6
特に米国に風が吹いた訳ではありません。
ビック3は地に堕ちましたが、マイクロソフトが羽ばたき、グーグルが成長し、今またアップルが復活。
市場の条件は全く一緒です。
生産の海外移転を国内製造の空洞化と嘆くのは簡単です。
しかし嘆いているだけでは、国際社会で生きていけない。
思った以上に変化は早く押し寄せています。
覚悟が必要です。
座して死を待つ覚悟か、飛び出す覚悟か。



Posted by 風街ろまん at 20:31│Comments(0)