2010年06月21日

年一の父

いよいよ本箔の梅雨に入ったようです。
鬱陶しさは否めませんが、これも時節。
この重苦しさ故に、瞬時に訪れる梅雨の晴れ間もまた輝いて見えるのでしょう。

土曜日、大阪の娘夫婦と家内は、この束の間の晴れ間を好機とばかり赤ん坊ふたりの宮参りに行ったとのこと
(娘は昔から晴れ女でした)。

そうか、もう誕生1ヶ月。
早いものです。
ふたりとも病気することもなく、お乳をいっぱい飲んでは、夜泣きするでもなくぐっすり眠り、生まれたときの小ささを取り返すように順調に大きくなっている由。
上等々々。

宝くじにはさっぱり運が付きませんが、健康で暮らしていける幸せは何よりです。
見守って頂いている神様には感謝の言葉以外ありません。

日曜日、朝から本なっと読んでおりましたら、ピンポーンと宅急便のお兄ちゃん。
件の娘夫婦からの届けものでした。
ああ、『父の日』か。
中味は紀州産南高梅らしい。
娘らしい、しぶーいならぬ酸っぱい気遣いです。

雨が降ると何処へ出るにも億劫です。
家内はもうかれこれ2週間ほど大阪へ行きっぱなしで、終日僕はひとり、自宅で誰と話すでもありません。
夕暮れ近くになる頃、独居老人の悲哀と言うんですか、物寂しさを、近い日の我が身として実感してみると、ああ、今日は阿蘇の実父に顔を見せに行くんだったなあ。
じんわり後悔が広がりました。
南高梅ではないんですが酸っぱいものが胸の辺りに込み上げます。

夜も10時近くになった頃いきなり息子から電話。

父 「ああ何だ、元気か?どうしたん、電話?」
息子「う、うん。今日は父の日・・・・だけん・・・。」
父 「おう、そっか、ありがと・・・・。」

これからは年一回だけの父親であっても、それはそれでいいのかも知れません。

今日は倉本聰風にまとめてみました。

年一の父



年一の父


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Posted by 風街ろまん at 18:48│Comments(2)
この記事へのコメント
やさしい、子供さんたちですね。
我が家の息子たちからは、何のプレゼントもなく・・(かわいそうに)
元気にしていてくれる事が一番の親孝行です。
Posted by 梅子梅子 at 2010年06月22日 14:34
梅子さん
お褒めいただきありがとうございます。
本当のところは何とも分かりません。
ただ心に留めてくれてたってことだけで
感謝でしょうか。
親って馬鹿だなあと思います。
Posted by 風街ろまん風街ろまん at 2010年06月22日 19:47
 
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