2010年01月25日

藤村流『伝える』

先日セミナーでお話をお聞きした藤村正宏さんのメルマガにこのような記事が在りました。

藤村流『伝える』写真を掲載しましたが分かりますでしょうか。
ガソリンスタンドの支柱に描かれた看板です。
読みづらいかもしれませんので文字にしますとこう書いてあります。

『洗車が好きなんです』
『洗車だけでも大歓迎!』


この写真に添えて藤村さんはこうコメントしています。

ボクは逆側の走行車線を走っていたのですが、ものすごく目立っていて、思わずUターンをして、わざわざこのガソリンスタンドに行きました。
「ハイオク満タンにしてください。」
と言った後、
「洗車、好きなんですか?」
って聞いたら、
「はい、大好きです!」
と、スタッフの人は笑顔で言ったのです。
「じゃ、洗車もお願いします。」
とボクが頼んだのは、言うまでもありませんね。
伝わっていますよねえ~ このサイン

どんな価値のある商品も、
どんな価値のあるサービスも、
どんな価値のあるお店も、
その価値が伝わらなかったら、それはお客さまにとっては、
「存在しない」
ということ。
ボクは講演や著書でそういうことを言い続けてきました。

だってそうですよね。
伝わらなければ、存在しないんですよ。

あなたが感謝をしたいと思っていても、
その感謝の心を伝えなければ、それは相手にとって存在しないと同じこと。
あなたが愛情をもっていても、
それを伝えなければ、相手にとってあなたの愛情は存在しないのと同じこと。
でしょ?
それと同じことです。

どんなに素晴らしい商品であっても、
どんなに素晴らしいお店であっても、
伝えなければそれは、ないのと同じ。

世界の価値観を一変させるような、すごい知識を知っていても、
それを伝えなければ、その知識はないのと同じ。

十数年前、このことに気づいたとき、
ボクは、3日間くらい眠れないほど驚いた。

「伝えなければ、存在しない」

そういうこと・・・。

伝えることはものすごく重要なのです。
そして、そのために考えなければいけないのは、
伝える内容ではなく、伝え方なんです。
そう、重要なのは「伝え方」です。

現在、多くの企業が不況に苦しんでいるのは、
この伝え方が間違っていたり、へたくそだったりすることに原因があるのです。
これはどういうことかと言うと、
「何を伝えるかは一所懸命考えるくせに、どう伝えるのかは、あまり考えていない。」
ってこと。
そういう会社がほとんど。
だから、きちっと価値を伝えることができたら、
圧倒的に差がつけられるってこと。

「価値を正しく伝える」

まさにこれが、マーケティングの役割なんです。

                『伝わらない悲劇』 藤村正宏

マーケティング理論はいろいろありますが究極はお客様に伝えることだと思います。
僕は藤村さんの教えに目からウロコでした。
「ガソリン入れなくたっていいですよ。洗車が大好きなんだから。」
洗車をお願いしたくなりますよね。
それが伝わるってことだと思いました。

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Posted by 風街ろまん at 19:12│Comments(0)
 
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