2010年01月15日
残念なこと

この会社、平成8年にできた中小企業の事業再生専門のコンサルタント会社です。
1月4日の日経新聞では、鳩山総理直属の諮問機関として「中小企業支援会議」が発足、その代表に八木氏が就任することが発表されたと掲載されています。
(八木宏之社長)
鳩山政権にとってもショックな出来事です。
僕は直接には面識がないのですが、うちのクライアントの会社社長も過去にセントラルの八木氏とは経営相談などで関わっていて逐一その話を聞いていたので他人事とは思えません。
うちの会社も仕事の約半分は事業再生の業務に従事している言わば同業者なだけに真偽のほどはともかく大変残念なことです。
八木社長は銀行系リース会社の出身ですが、『借りた金は返すな!』という大変センセーショナルな題名の著書で有名になり今の会社を興しています。
中小企業経営者の味方を標榜し当時は依頼者も随分あったようです。
ただ、ここ2年ほどは銀行との関係などでうまく行かない部分もあったやらに聞いていますが、まさかこんな風な成行きになるとは。
事業再生というのはざっくり言えば不振企業の建て直しのことですが、調査や計画の過程で税務との絡みが常に発生します。
借入圧縮のために不動産や有価証券を処分すれば譲渡益課税、リストラで赤字体質を乗り切れば必ず利益に応じた法人課税などなど。
資金繰りが厳しい会社であればあるほど税金として出て行く資金が勿体ない。
税金で持って行かれる位なら一刻も早く返済し身軽になりたい。
この思いは経営者ならずとも再生に関わるものであれば共通する思いです。
しかし税法は曲げられない。
八木社長はかかる思いで一線を越えたのか、或いは単に自分の野心でリベート欲しさに行った行為なのか。
それは判りません。
何れにしても彼がコンプライアンスに違反したことは確かです。
そもそも単なる比喩としての表現なのかも知れませんが「借りた金は返すな!」という思想はあり得べからざる思想です。
これは前提となる再生に対するベースそのものが間違っている。
失敗者の再チャレンジを促す民事再生や自己破産などの法制度は非常に大事なことだと思います。
しかし端から借りた金を返さず難を逃れようという考え方は真っ当な商売人がすることではない。
それこそ矜持の問題です。
こういうことを言うと、貴方は銀行出身だからと言われそうですが、勿論金融機関に対しては
「協力して債権カットに応じてやれよ。」
と言います。
なかなか応じない、愚図々々と先延ばしする彼らを苦々しく思いバトリングもします。
借りたものを返すのはルール。
ただ借りた責任、貸した責任は平等に重たいということです。
「会社の業績がいいときには銀行から頼まれて借りてやったんだ。それで借入が増えたのに悪くなると返せなんて銀行は都合がいい。」
と公言する経営者のなんと多いことか。
なんば訳わからん甘えたことを言いよると。
借りた金の使い道はあんたが決めたことだろう。
またそがん会社に頭を下げてまで貸す銀行も銀行。
家内流に言えば“ばっかじゃないと!”
同業者の不正に腹立った1日でした。
■大成経営コンサルティンググループ
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Posted by 風街ろまん at 20:15│Comments(0)