2010年01月13日

雪の日の考えごと

雪の日の考えごと今朝の熊本市は積雪7センチ。
出勤時、道路に積もった雪の殆どは解けて無くなっていましたが、白川を越える橋と陸橋の中ほどはまだ残っていて車はたいそう渋滞していました。
平成17年12月以来4年振りだったそうですがどうも前回の記憶がありません。
そういえば、この何年かは車のタイヤをスタッドレスに換えないままに冬を遣り過ごしてきた訳で・・・。

報道によると熊本市の7センチというのは1890年の観測開始以来5番目の積雪だとか。
へえ、そんなもんかな。
どうも釈然としません。
昔はもっとばんばん降ってたみたいだけどな。

僕ら世代には、“昔はよく雪が降って積もったけどこの頃は地球温暖化の所為かさっぱり降らなくなった”みたいな共通認識があるんです。
以前は店の駐車場に降り積もった雪を汗だくになりおおごとして掻き出すなんてことを2年に1回程度はやってたような気がしてならないんですがね。
うう~ん、記憶違いでしょうか。

ひとの記憶は普遍的ではありません。
例えば『地球温暖化』というひとつの事象についてのコモンセンス化が進むとすると、この事象は人々の中に、それを肯定する記憶のみを増幅させ、事象にそぐわない記憶はそっとかつ確実に消していくことをします。
自分も気付かない情報の自動操作です。
だからいつも事実を話すことを強いて心がけたいと思っています。

となると、僕みたいな年配者の「昔は・・・だった。」は当てにならない代表格みたいなものですかね。
雪景色はときに人を過度のノスタルジーに誘います。

先日NHKの特集番組 『クール・ジャパン』 の過去ライブラリー放映があっていましたが、その中のひとつ、 『津軽地吹雪体験ツアー』 なる観光客向けのイベントが紹介されていました。
冬の間、雪で田畑も道も境がわからない荒涼たる津軽平野に毎日吹き荒れる地吹雪の凄まじさ。
しかし地元の生活者にとっては陰鬱で辛い冬の光景も都会や南国の人々にとってはワクワク感いっぱいの未体験ゾーンです。
従来の概念ではとても観光とは言えない冬の厳しさを逆手にとってのこのツアーは国内向けにも大成功だったそうですが、海外の若者たちにとっても「クール」と映ったようです。

僕らはともすると観光は気持ちよく癒されるものでなければならないと思いがちですが、「本物」の体験がもたらす感動はそれ以上に強いインパクトをもった魅力的な観光ツールだった訳です。

熊本の観光も阿蘇・天草・お城の見て歩きから今後は明確な体験型に変えていくことで滞在型への膨らみがでてくるのではないかと思いました。
例えば阿蘇の野焼きだったり藤崎八幡宮大祭の観光客だけの連だったり、第三者が参加することで逆に緊張感が生まれるかもしれません。

今夜は零下まで冷え込み、路面の解けた雪が凍りつくようです。
明日はお気をつけて。


■大成経営コンサルティンググループ

■(株)船井財産コンサルタンツ 

■熊本の九州相続相談センター  

人気ブログランキングへ




Posted by 風街ろまん at 19:06│Comments(0)
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。