2009年10月19日
空だけじゃないよ海も

16日、国交省は国が管理する全国の26の空港の収支を明らかにすると発表しました。
先日少し触れましたが、これまで空港の新設や整備については空港整備特別会計(現在は社会資本整備特別会計空港整備勘定)を通して行われていま。
この特会は、いわゆる『プール会計制』なる会計方が採られてきたためこれまで個別の収支が明らかにされませんでした。
この特会の年間予算はおよそ6,000億円です。
その中で気になるのが毎年空港維持運営費等として予算組みされる約1,500億円。
どうやら、全国26の空港からの収入で補えない赤字分を補填する勘定のようです。
これまで内訳が公表されなかったのは、どの空港がいくら赤字で、どの空港がいくら黒字で、差し引きこれだけが赤字、という内訳が出されると非常にまずい人たちが居るからじゃないかと勘ぐりたくなります。
空港を新設したり整備したりするとき、特会に関わる役人や族議員の黒幕が暗躍する空港部会なるものが需要予測なるものをたてますが、
最終何年度にはこれこれこうで収支は黒字になります、
と、みんなそういうことになっている。
それはそうですよね。
未来永劫、毎年ずっとこれだけ赤字が続きます、なんて事業計画を出せば認可になるわけがない。
ところが1,500億円の赤字補填です。
本当のところはそれで止まっているどうかも分からない。
それが、個別の収支を開示してしまえば、
なんだこの空港は、赤字続きじゃないか、閉めてしまえ。
工事するときに収支は合うといったじゃないか。
この空港に関わった議員は、役人は、知事は責任を取れ!
なんてことになる。
それこそ、特別会計だなんて官僚まかせにはできない。
今後は1件1件毎に所轄大臣か総理大臣の決裁がなければ駄目だ。
なんてことになってしまう訳ですね。
これは国が管理する空港の話ですが、他に、地方自治体が管理運営する空港が沢山あります(地方管理空港といいます)。
コチラのほうが問題はもっと根深いかも知れません。
先日から話題の富士山静岡空港がそうですし、神戸空港、福島空港、佐賀空港などはみんなそうです。
さて、佐賀空港は平成10年、九州で唯一空港を持たない県であった佐賀県民の悲願(ということですが)で開港しました。
最初の頃は、限界を迎えている福岡空港に替わり将来的には『九州国際空港』への拡張をも、との県の意気込みでしたが、直近の利用数は29万8千人と開港翌年の34万人から減少を続けています。
当初計画時の需要予測数である73万人に遠く及んでいません。
因みに九州の他の空港の利用客数は
1位福岡1,812万人、2位鹿児島571万人、3位熊本316万人、4位宮崎308万人、5位長崎266万人。
予測の半分を満たしていないのですから、収支は合うはずがありません。

高速道路しかり、新幹線駅しかり、港しかり。
熊本はと言えば、空港は黒字だろうという推測ですが、一方で熊本新港なる、いまだ浮上しない港を抱えています。
売れない事業所用地と減るばかりのコンテナ便・・・・。
各県のこういった設備を自治体のHPで調べてみますと、実に詳細に説明がされてありますが、不思議と整備に係る投資額について書かれているものは皆無です。
おらが空港、おらが港の実に明るい未来が描かれていますが、お金のことになると後ろめたいのかな。
それから県民がそういった施設を利用しているかというとそうでもない。
あるに越したことはないが、なきゃあないでそんなに困りはしない。
平たく言えばその程度のことです。
それを全県民が、あたかも渇望しているみたいなシナリオにして
『○○建設期成会』
なんてものを作る。
予算を分捕ってできてしまえば、後はそれっきりです。
先日、大分市と大分空港を結ぶフォバークラフトが利用客の減から赤字で廃止になるというニュースが流れていました。
廃止直前の便の乗客へのインタビュー、傑作でした。
『大分市に住んでます。今まで1度も載ったことがないけど、廃止になるって言うから記念に乗りに来ました。廃止は残念ですね。』
残念なら普段から利用しろよ。
熊本市電も一緒・・・・こんなインタビューの日が来ませんように。
大成経営コンサルティンググループ
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Posted by 風街ろまん at 21:56│Comments(0)