2009年06月03日

円高、株高、投資家心理

米FOMCは昨年12月政策金利を0.5%に決定しましたが、今日までずっと張り付いたままです。
さもバブル崩壊以降の日本の公定歩合のように。
日米間に金利差がなくなったことも95円レベルの為替状況のひとつの要因のようです。

円高はつい最近まで輸出企業の収益圧迫を懸念した日経平均株価の下げ要因でしたが、この頃は円高、株高が併行することもしばしばで株価も一層読みにくくなっているようです。
何はともあれ日経平均は6日続けての続伸。

海外投資家の買いが入ってきているとは言え、なかなか後追い買いはできにくいです。
このまますんなり右肩上がりが続くとはとても思えません。
今にもドカーンと行くんじゃないかと投資家心理は複雑です。

さて足元の中小企業は辛い。
本当に厳しいですね。
今日のお昼はお客様でしたので近くの釜飯屋さんに、それこそ1年ぶりに行きました。
12時20分。
車が1台止まっているだけです。
客は僕らを含めて2組でした。
『余り長くないな』と思った次第です。
いやあ、ついこの前までは結構賑わっていた店なんですけどね。

夕方のこと、さる都市銀行MS銀行の次長さんに電話をしました。
以前は再生事案でしょっちゅうバトルしていた方ですがこの2年ほどは遠退いています。
「お久しぶりです、お元気でしたか?」
と言いますと、
「いやあ、本当ですね、社長から電話あると厳しいお話ばかりなんで構えてしまいますよ。」
ジャブを返されました。
要件はこの頃のビジネスローンの状況のヒヤリングが目的でしたが、その本題になると、
「いやあ、ぼろぼろですわ。」
かの銀行さんはこの5,6年ほど機械による自動審査のビジネスローンでばんばん業績を伸ばされていましたが、最近はすっかり蛇口を締められたようです。
こちらサイドでは、
「ええっ!こんなとこにも?こんなに貸すなんてえ。」
と内輪話をよくしたものです。
助かることもありましたが、やっぱり機械審査なんてやっちゃ駄目ですね。
しっかり企業と人を見なくては。
それに機械が読む決算書はもう済んだ過去のデータでしかありません。
企業は生き物。



Posted by 風街ろまん at 20:03│Comments(0)
 
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