2009年04月22日

債権国中国と日本では

09年1月59億ドル(58百億円)、2月275億ドル(2兆7千億円)、
日本は米国債を含む米国長期証券を買い越しました。
一方、中国は同1月20億ドル、2月35億ドルの売り越です。

欧州、中国、カナダ、豪州が売り手に回る中で日本だけが買い増し。
日本だけが米国の資金流入超過に寄与しています。

しかし米国の関心はもっぱら中国に向かっているようです。

日本以上に米国債を買い込んでいる中国は1月、2月と手持ち分を売却してみせました。
ここぞとばかり外交術を駆使している訳です。

米国は以前から中国に対して、米ドルに比べ割安となっている元の切り上げ圧力をかけてきました。
輸出国の中国としては、元の切り上げは、日本の円高と同様のダメージがありますし、
元高、即ちドル安は大量に保有する米国債の評価減に直結する訳ですから容認できません。

そこで21.4.16付け朝日新聞ニュースの記事です。
『中国の温家宝首相は3月13日、全国人民代表大会の閉幕に伴い北京で会見し、「中国は米国に多額の資金を貸し付けている」とし、「当然ながら、その資産の安全性をわれわれは懸念している。正直言えば、わたしは少々不安だ。米国が良好な信用状態を維持し、約束を守り、中国の資産の安全性を確保するよう要請する」と語った。』

凄いですね、ここぞとばかりプレッシャーをかけた訳です。
日本のべらんめえ口調のおじさんとは役者が違いますね。
※21年3月末時点で中国が持つ外貨準備高は1兆9,537億ドル(約191兆円)。
そのうち約3分の2が米国債を含む米国証券と言われていますので、その額は、
約1兆3千億円(約128兆円)となっています。

日本は中国に次ぐ、それに近い債権国なのですが。
蚊帳の外ですね。
米国からすれば、『なんとでもなる国』ですから。

そうしながら一方で中国は、自国の民間企業に大量のドル資金を貸し与え、米国の有力企業買収を進めているとききます。
ドル放出で今後のドルの下落リスクに対応し、尚且つ企業買収で自国企業を強化する。
とても共産主義政府のやる技とは思えません。

何の戦略もなく、感謝もされず、恐れられる訳でもなくただ、ただ、米国債を買い増す日本って何なんでしょう。

2月、『我が良き友』は、下駄を鳴らしてやってくるバンカラではなく、スマートに飛行機から降り立ったヒラリークリントンでしたが、案の定、
「アーさん、お願いね。」
の一言で、『金もないのに借金して買っちゃった。』
ということのようです。




Posted by 風街ろまん at 20:34│Comments(0)
 
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