2009年04月17日

奇跡のリンゴ

2006年12月、NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』は青森県津軽のりんご農家・木村秋則氏をクローズアップし大反響を呼びました。奇跡のリンゴ
後日、茂木さんの提案で再度取材が行われ、昨夏に本が出版されました。
それが『奇跡のリンゴ』

そのなかで高校を卒業し、集団就職さながらに都会へ出てきた木村氏。
川崎氏の会社に勤務してすぐの頃についての取材に対し、無類の機械好きだった木村氏はコンピュータに接します。

「簿記の資格とって、ソロバンで喰っていこうと思っていたからよ、コンピュータがどんなことするか見ていたの。IBMのコンピュータでな、パンチカードをリーダーマシンに入れて操作する昔のコンピュータだ。それでな、一ヶ月もしないで気づいたことがある。これは過去のデータを利用するに機械に過ぎないんじゃないかと思ったの。どんな高性能のコンピュータだってさ、データを入れないと使えないのな。データっていうのは過去だ。過去のデータをどれだけ集めて計算したって新しいものは生まれて来ない。未来は開けない。コンピュータっていうのはさ、私に言わせればただの玩具なんだよ。
だけどこの機械によって、やがて人間が使われるようになるんだろうなと思った。人が作った機械に人が使われるようになるんだろうなとな。今の世の中を見れば、その通りになってるよ。コンピュータと同じでさ、他から与えられたものしか利用できない人がすごく増えてしまった自分の頭で考えようとしないの。インターネットだってそうだよ。みんな答えはインターネットの中にあると思い込んでしまうのな。」

(『奇跡のリンゴ 絶対不可能を可能にした農家 木村秋則の記録』 石川拓治著 幻冬舎)

昭和43年、カレッジフォーク華やかなりし頃の話です。
一般のひとはコンピュータの存在を知はじめ、ただただ感心するばかりの時代です。
卓見です。

無限の情報を流し続けるインターネット。
『知る』ことと『解る』ことは天と地ほどの差があると思います。




Posted by 風街ろまん at 12:20│Comments(0)
 
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