2009年03月11日

できない約束はするな!

煩わしいことから兎に角逃げる人がいます。できない約束はするな!
ただごめんなさいでその場からいなくなるのならまだ言いのですが、居たたまれなくて“できない約束”をしてしまう。

約束を真に受けた人こそいい迷惑です。
普通、一度は信じてみることになります。
そこでまた、いろんなロスが発生してしまう訳ですが、約束した本人は一向にお構いなし。
当然できなかった約束に対して、ああだこうだと言い訳して簡単に2度目の約束をする。
『仏の顔も三度』 という諺がありますが、今の世の中、そんなに悠長に言い訳を聞いてまた約束に乗ってしまう程“のどか”ではありません。
あちらからも逃げ、こちらからも逃げしていると当然居場所なんて無くなる訳で、そこではじめて逃げ出すことになります。

『今はできません。』
でもいいんです。
できないなら仕様がない。
できない約束をするくらいならそう言って頭を下げたほうがいいに決まってます。
ぶっ飛ばされるかもしれませんが、それは仕様がない。
『じゃあできることを一緒に考えましょう。』
と言ってくれる人も現れます。

さてさて困った会社の経営者に共通するのが、この
“できない約束をする”
デス。

それは、約束する時点でできるのかできないのかの判断がつかないからです。
自分がどういう状況で、自分の力がどの程度かも分ってないからです。

選挙前になるとこのお仲間で先生という人たちが一挙に増えますね。
町中が “約束” のオンパレードです。
みんなで叫んでいるとやがて自分の声さえ聞こえなくなり、あとはドサクサに紛れて『党』と言うやつのどこかに紛れこんでしまいます。
当選したら 『知っちゃあいねよ』
とけつをまくる。
それを選挙の度にやって省みないわけですから先生方は根性が違います。
困った経営者がかわいく見えるくらいです。

ところがこの困った経営者が必ずと言っていいほど、このどうしようもない先生に頼るんですねえ。
最後には 『先生に頼んでいたのに』 と憤慨なさる。
頼んだあんたが悪い。

この頃、書店に行くと、やたらと『国家破産だ』『デフォルトだ』なんて勇ましい論調の本が満載です。
まあ答えを出さない政府も政府ですがねえ。
デフォルト(約束不履行)についていいますと先ず日本対外国の間でデフォルトはありえません。
日本は対外債務ではなく、250兆円の対外純資産を持っています。
もっともその殆どがドル資産だと仮定したときドルが崩壊すればない話ではありませんが、そのときは対米資産No2の中国と張本人の米国と心中するだけです。

さて国家破産の根拠800兆円ともいわれる公的債務ですがそのほぼ100%が日本国内で消化されています。
身内からの借金です。
要するに1500兆円の個人資産を背景に金融機関や年金の機関投資家で賄われているわけです。
だから国民はこの15年ほど、0.##%といった嘘みたいな預金金利に慣らされてきているのです。
ただ公的債務の増加より個人資産の増加のほうが上回っているって言うのが不思議の国、日本。
まあ、ひょっとして機関投資家が借換債に入札しなくなった時が皆さんご期待のデフォルトなんでしょうがそのときは皆さんの預金から賄われるということです。
戦後まもなくの新円切り替えやインフレで無価値になった戦時国債みたいなことはあるかも知れません。
それでも国内、内輪の話です。

そろそろやばいなと思ったら、外貨資産に帰るのも一手ですがドルもユーロも信用できません。
金現物という手もありますがどうでしょう。

話が脇道にそれました。
まあ、約束に関しては国も一緒かな。
できない約束はするな!

大成経営コンサルティンググループ
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Posted by 風街ろまん at 01:05│Comments(0)
 
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