2009年01月29日

我が古典落語と古今亭志ん朝

28日のセミナーは満席の盛況で大変有難かったです。
おいで頂いた方々、セミナーの後ご相談頂いた方々、心よりお礼申し上げます。

今後も毎月開催していきますので、関心がおありの方は末尾のメルアドまでご連絡ください。
暫くは相続と事業承継の二方向から進めてまいります。

さて今日は落語の話題。
先日事務所の若手コンサルのおかチャンから、古今亭志ん朝のCDを借りたいとの申し出。
若い人が何故今という感じなのですが、志ん朝大ファンの僕としては大いに嬉しいことです。

古今亭志ん朝(3代目)は、はや、亡くなって7年になります。
なくなる前年、市民会館での高座が僕の見た最後でした。

小学校時代から落語(それも古典落語)好きで、当時は文楽、志ん生、円生などの名人が綺羅星のようにいましたが、
志ん生の次男で当時から若手ナンバー1と言われていた志ん朝は誰よりも僕の耳を惹いたものです。
もっともTVチャネルも少なく寄せ番組自体が余りなかった当時はラジオで聴く事の方が多かった時代です。

志ん朝は古典落語の正統派、すっきりした厭味のない語り口と何とも表現しがたい艶、人物描写の妙。
それから話にさり気なく混ぜられる小唄、端唄、新内などの芸の深さと広さ。
明治の大名跡といわれた三遊亭圓朝は録音も何も残っておらず現代人には評価のしようも無いのですが、当時落語界では立川談志などにも、圓朝の名跡が継げるのは三代目古今亭志ん朝だけと言われていました。
恐らく彼のような名人は後世出てこないと思います。

昔の話です。
ちょうど先だって結婚した娘が生まれるとき、ソニーミュージックから志ん朝の高座、全29席20巻の録音テープ集が発売になりました。
立派な装丁の木箱入りで当時38,000円位ではなかったかと思いますが、平のサラリーマンでおまけに子供も生まれる状態の当時の僕には高額でした。
家内が実家に出産に帰ったのを見計らって内緒で、おまけに月賦(当時はクレジットとは言いません)で買ったという曰くつきのものです。
録音状態も良く今も健在です。

このテープは上の娘も下の息子も言葉もまだでない頃から車で出掛けるときに必ず聞かせました。
ですから二人とも今でも全29席をしっかり覚えています。
今思えば小学校にも上がらない頃ですが『明烏』や『居残り佐平次』などの廓話を子供たちはどう理解して聴いていたんだろうと思い可笑しくなります。
とんでもない親です。
こういった教育のおかげで、今でも二人は他人のスピーチを聞いては、話のマクラが長すぎるとか、オチがないじゃないかとか、クスグリが弱いとか生意気なことを言います。
まして噺家の芸には厳しい。

長くなりそうです、落語と日本文化についてはまた明日。

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Posted by 風街ろまん at 01:55│Comments(0)
 
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