2009年01月09日

大分トリニータ溝畑社長

先日テレビ番組の「カンブリア宮殿」を見ていましたら、大分トリニータの名物社長溝畑宏氏が出演していました。
この番組はテレビ東京系で熊本ではBSJか地元局では平日午前中の変な時間帯にしかやってませんので余り馴染みがないかと思います。
「ガイアの夜明け」と並んで現在の経済状況を分かりやすく解説するいい番組です。

90年に自治省からの出向で大分県職となった溝畑氏は、大分を元気にするためワールドカップの試合を大分で開催し地元にJリーグチームを創ろうと提案し県に実現を働きかけました。
大分の人口は130万人、熊本の180万人より少ない県です。
当時誰もがありえない話だと反対し、身の丈にあったことをしろと言われたそうです。

溝畑氏はこういっています。
『身の丈』は他人が決めるものではない。自分が作るものだ。

大分トリニータは現在九州で唯一のJ1で昨年のナビスコカップで優勝してますがその歴史は、
94年クラブ創立、99年J2昇格、03年J1昇格。
この間9年です。

トリニータの前身大分フットボールクラブが結成され、大分県民グランドで初試合があったときの観客はたった3人だったそうです。
溝畑氏はその3人に向かって次回はひとり5人友達を連れてきてくださいとお願いしながらこの3人を3万人にすると公言したと言います。その後彼は街頭に立ち応援を働きかけ、県内の企業と言う企業にスポンサーをお願いし時には土下座したようです。

彼は東大法卒のキャリア官僚でしたがトリニータのために辞職しています。
『サポーターも選手も命を賭けているのに自分だけ逃げ道を持っている訳に行かない』と退路を断ったのだそうです。
京都市出身で今でも京都を愛している彼がどうしてそこまでのめりこんだのかと聞かれたとき彼は
『僕は世のため人のためになるために自治省(現在総務省)に入った。総務省を辞めても世のため人のためという魂は失わない。たまたま着ているユニフォームが変わっただけです。』
と言いました。
いまどきこんな官僚もいるんですね。

ロッソ熊本も昨年J2に昇格しましたが県民のバックアップ+溝畑社長のような旗振り役次第ではJ1も夢ではないと思いました。
地元を愛することが地方活性化の鍵だと彼は言っています。

大成経営コンサルティンググループ
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Posted by 風街ろまん at 15:23│Comments(0)
 
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