2008年12月09日

相続にまつわる話-その2-

相続で兄弟姉妹関係が崩れていくところを厭になる程見てきました。
親は兄弟姉妹仲良くと思っていろんなことを考えつつ、やがて天寿を迎えられます。
通夜・葬儀は家族の涙でしめやかに、初七日を過ぎると少し騒がしくなってきます。それから、四十九日を過ぎたところで長男辺りから相続の話が具体的に出てくると事態は一挙に暗転し舞台は修羅場に入っていくのです。
故人はお仏壇の中からそれをどんな思いで眺めるのでしょう。
「俺の育て方が悪かったのかなあ。」とか・・・・。
お金にまつわる「幸せ」のひとつは親の資産を相続することで子供たちが経済的に安定し親への感謝をさらに深くするということですが、現実には、幼いころ兄弟仲良く遊んだ思い出も何処へやら、其々の欲同士が張り合いお互いいがみ合う「不幸」を招くことのほうがはるかに多いということです。さらにはその子供たちが、相続した資産に頼りきってしまい、それまでこつこつと積み上げてきた自分の人生をなし崩しにしてしまい、結局は総てを失くしてしまう「不幸」です。
つくづく「幸せ」と「不幸」は裏表だと思います。
果たして子供たちの為に少しでも多く残してやろうとすることが子供たち自身にとって本当に幸せなのか。
いつも疑問なのです。
人間は基本的には弱い。楽なところに「お金」があれば手を伸ばします。
拝金主義を批判される現代の世の中ですが、泥水を啜らないですむのであれば誰もがそうありたいと望みます。

僕個人のことを言えば残すような資産もないため、子供たちにはしっかり働いて自分で自分の人生につぎ込めよ、と言うだけです。ですから少なくとも相続が理由で家族が崩壊することだけはありませんのでうちは幸せだ、と強がりを言っております。
ハハハハ・・・・。

大成経営コンサルティンググループ
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(株)船井財産コンサルタンツ熊本
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Posted by 風街ろまん at 12:35│Comments(0)
 
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