つばめ夜走る

風街ろまん

2010年10月13日 20:34

昨夜の1時頃のことです。
ベッドに寝転がって本を読んでいると、遠くで『シャー』と独特の音がし近づいてくる。
『シャーッ』ではなくあくまで『シャーーーーー・・・・』切れ目なく連続している。
『あっ、新幹線!』

飛び起きてドアを開けエレベーター前の通路まで出ると、新幹線は宵闇の中、高麗門踏切辺りを過ぎ上熊本方面に向かって一直線に走り去るところでした。
さくらではなく700系のつばめでしたが。
胸の奥に沸々と熱いものが湧き上がって仕方ありません。
2週間ほど前の夜間走行試験の際は音だけで、出て見たとき車輌は遥か彼方に消えていただけに、残念だったんです。

今更ながらの新幹線です。
来年3月以降は
「ええい、喧しい!」というほど毎日20分おきに駆け抜けるんです。
しかし、この8年余りというもの新幹線橋脚予定地の解体整備工事からずっと見続けてきた僕には一言で言い表せぬ感慨深いものがあります。

たかが新幹線、されど新幹線、なのです。
新幹線が博多で止まって既に35年・・・・僕が社会に出る前の話です。
実に長かった。

だからって今更なあん?
なのですが。

子供の頃、高いラジコン飛行機、買ってもらえませんでした。
持ってる友達の後をついて回るだけで触らしてももらえません。
社会人になり、それなりに大人買いができる今になって、ああやっと買える。
自分で買えるぞ。
感慨はヒトシオです。

しかしちょい待って、いま買ってどうやって遊ぶの。
一緒にラジコンで遊ぶヤツ、もう誰もいねえっし。

ひねくれて考えてみればそんな思いも少しばかり。
それでも心弾むのです。



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