今年の随兵

風街ろまん

2010年09月21日 19:40

「随兵寒合」の言い伝え通り、夏の猛暑も遠退いてきたようです。
昨日は『藤崎宮秋の例大祭』のメインである随兵行列の喧騒が
早朝から我が家にも届きました。
生来祭り好きの僕と家内はアウトドア用の椅子を持ち出し
例年の如く新町交番近くに陣取り見物。

新町は朝随兵終点の御旅所に近く日銀前の熱気と比べると些か疲れの見えるとこですが。
それにしても今年は特にダラダラ感が目立ちました。

この頃、気になってしょうがないのが隋兵参加の女性たちのいでたち。
この数年『ちょっとこれは・・・・』
と思っていたのですが、今年は尚一層その思いを強くしました。

参加された方に悪気はないのでしょうが、観客としての素直な感想。
どう観てもキャバクラ嬢の集団としか思えない女性達が増えた。
全部の団体ではないのですが。

鳥の巣のように盛り上げた金色のモヤモヤ頭。
獅子舞といえば獅子舞風。
目のまわりの隈、睫毛の目張りがバッシバッシ。
仮面の如き厚化粧。

何故か半被帯はお尻付近までズリ下げたドジョウすくいスタイル(にしか見えない)。
流行の腰履きのつもりだろか?
両手を挙げて踊る様は
まんま、徳島の阿波踊りじゃん!

僕の中の『粋』とは対極の様相です。
成人式の日によく市民会館辺りにたむろするおねえちゃん達の半被姿バージョンとでもいいますか、とても祭りの衆とは言いがたい。

中には黒髪をきりっと後にまとめ、シンプルな簪を横串に一本だけ挿した女性もいました。
スーッとしたいでたちに粋を感じる『ワカッテイル』女性。
往々にしてこういう人の踊りは背筋が伸びていて扇子捌きが実にシャープ、
観ていて躍動感と美しさがあります。
僕なんか観る側はそういう感動を求めているのですが
しかしそれは今、極々少数です。

祭りというのは表現ひとつにしてもいろんな制約があります。
まして女性の参加ともなれば、それ自体が解禁されていない祭りもある位。
神事とはそういうものと思うのです。
その制約の中で許される美しさを競うからこそ『粋』を感じるのでは。

まるっきりカーニバルの行列かなんかと勘違いしているようなお嬢さんたちの存在は、先頭を行く飾り馬の勇猛さと明らかに違和感があります。
ましてや人前で缶ビールを傾けつつ歩く姿などは看過できません。
それが少数派なら自分の場違いさ加減も分かろうと思うのですが、
残念ながら大部分なんです、この方たちが。
むしろ男の勢子達をも凌駕しています。
あんちゃんたちはすっかり彼女らの毒気に当てられて体裁ばかり気にしている風でなんとも情けない。

「高校の体育祭の仮装行列のノリだよね、これって。」と家内。
それも妙なテレと厚かましさが幅を効かせる割に何の見せ場もないできの悪いノリです。

いつの間にこんなことになってしまったんかな。

『マイスタイル』で
『マイ踊り』を見せる
『マイお祭り』ってやつ?

テレンコテレンコやってるだけでちっともエネルギーが感じ取れません。
わくわくしない。
観客からすれば素人の悪ノリなんて観ていて面白いはずがない。

昔から「この祭りは品がないから嫌いだ」
という友人が結構いました。

その度に、品のないところに祭りのエネルギーがあるんだよと反論したものです。
しかし、これはそんな次元とも違う。
これはもう他県の人には恥ずかしくって見てもらいたくない祭りの領域だ。
どうにかしようよ、これ。




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