戒め
『坊主憎けりゃ袈裟まで憎い』という諺があります。
その逆が
『痘痕(アバタ)もエクボ』でしょうか。
僕らが仕事をする上で最もあってはならない感情です。
正確に、事実のみを見よ、事実のみを話せ。
そうして理解を深めよ。
ということです。
勿論、対象がクライアントであれば僕らの立ち居地はフォア・ザ・クライアント。
しかし、だからと言ってアバタはアバタですしエクボはエクボです。
率直に「見える事実」は「見える事実」として伝えておかないと一緒に戦えません。
戦うべき相手は別にいる訳ですから。
信頼関係が前提です。
ある意味夫婦の関係にも似ています。
恋愛時代は『痘痕(アバタ)もエクボ』。
結婚して一緒に暮らし始めて端は「うん?」ということがあっても、
「これは『エクボ』だ、『エクボ』だ。」
と自分の感情を抑えます。
暫くしてお互いの遠慮も薄れてくれる頃、疑問が不満に変わる。
そこですれ違いが生じると食い違ったままで関係は一挙に拗れてしまう。
二人して守らなければならなかったり対峙しなければならなかった対象、
本当はこれが大事なのにぼやけてしまいます。
関係が破綻してしまうと『坊主憎けりゃ』で他人より始末が悪い。
昨日まで好きだと思っていた相手の癖が、とんでもなく嫌いなものへ変わる。
朗らかさが脳天気さに思えてくる。
緻密さが理屈っぽさに思えてくる。
心優しさが優柔不断に思えてくる。
すれ違う前に向き合うことが肝心なようです。
そうしていると人でも物でも大方嫌いになれなくなってしまいます。
秋葉原事件や広島のマツダ宇品工場事件の芽は僕にもどなたの心にも潜んでいるようです。
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